ドローン操縦士が仕事を見つけるためのめっちゃ効率いい方法

こんにちは。

近年、ドローンのビジネス利用が盛んになっています。

特に、ドローンを使用して撮影された美麗な動画がSNSやYoutubeで注目され、空撮に憧れる人もいるのではないでしょうか?

高価なドローンを購入し、操縦を習得し、各種規制もクリアした。さて、どうやって仕事をもらおう。趣味ならばともかく、仕事として行うのであれば、自分のプロダクトやサービスにお金を払ってもしらわなければいけないですよね。

通常であれば、会社に所属したり、人材派遣の会社に登録したりすれば仕事を始められるのですが、ドローン操縦は割合新しい業界なのでそこまで市場として成熟していません。

この記事では、ドローン操縦士として実際に活躍している人たちがどのように仕事を得ているのか、ドローン先進国アメリカの事例をもとに紹介します。

ここでは各種法規制や、免許等の話はしません。あくまで、それらを満たした上で、どうやって案件を得るか、というトピックに絞って話をしたいと思います。

ドローンを使って仕事をするということ

さて、ドローン操縦士になることを決意したものの、どうすればいいかわからない。

いきなり独立は不安だからまずは副業で……。となると時間が限られるので片っ端から飛び込み営業するなんて無理。ていうかしたくない。

テレビ番組などではドローン操縦士の需要が拡大し、将来的に14万人不足する、と報道されていましたが、時間が経つにつれてそれほど夢のような世界ではないということがわかってきました。

ドローンのパイオニアで株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川氏は14万人の大半は検査や測量などの産業分野で、空撮は五千人程度というのが現実的、と述べています。(記事リンク:https://www.drone-enterprise.com/blog/3299#14

また、産業分野でのドローン操縦士は多くが必要な会社の社内で要請されるため外部のフリーランス操縦士に多くの需要が回ってくるわけではない、とも。

自分がたくさんのライバルと5000人の枠を争わなければならないと考えると、気が滅入りますね。

しかし、ドローン自体が大きな可能性を秘めた技術であることに間違いはなく、ドローン操縦士として評価を得られればこれから急拡大する産業で大きな利益を得られます。

要は、戦略をたてて顧客を獲得しなければならない、ということ。

ここで参考になるのがドローン先進国で世界最大の市場でもあるアメリカの事例。

アメリカのドローン操縦士はどうやって顧客を見つけているのか。どうやってドローン操縦というスキルをマネタイズしているのか。

学びましょう。そして真似しましょう!

アメリカのドローン操縦市場とは

コロナパンデミック真っ盛りの2020年夏にHow Do Drone Operators Get Clients? という記事がDRONELIFE というドローン専門サイトで公開されました。(記事リンク:https://dronelife.com/2020/07/08/how-do-drone-operators-get-clients-dronelife-minute-survey/

DroneLiheはソーシャルメディアを通じて独自の調査を行い、次の質問を投げかけました。

「あなたはどうやってドローン操縦士の仕事を見つけたのですか?

自由回答ではなく、4択を選ぶ形式で、選択肢はそれぞれ

  • Craigslist,or similar 「craigslistや類似のサイトで仕事を見つけた」
  • Drone Service Provider 「ドローンサービスを運営する会社から請け負った」
  • They find me. 「向こうから声をかけてきた」
  • No Idea. 「わからん…」

だったのですが、これに対する返答を集計したものが以下の図です。(上記ブログより引用)

Craigslist経由が13%

ドローンサービスを提供している会社からの請負が同じく13%

They find me. つまり客の方から声をかけたきたパターンが21%

No Idea.わかんね、めっちゃむずいわ。という回答は実に54%

この調査の母数は不明ながら、アメリカでもドローン操縦士が仕事を見つけるのはなかなか一苦労のようです。

しかし、半数近くのドローン操縦士が何らかの案件にありついています

希望を持って、細かく検討していきましょう。

最初の選択肢であるCraigslistというのはアメリカで人気のあるコミュニティサイトで、ここではいろんな企業が求人を出したり、不動産の広告を出しています。全体の13%がこうしたサイトを使ってオファーを受けているようですね。日本で言えばクラウドワークスのようなサイトで案件を探す感じですかね。

次は、ドローンサービスを提供している会社から仕事を請け負うパターン。同じく13%を占めていますが、キャリアの初期でも企業から指名してもらえる人は多くないのでここは飛ばします。

次が注目のThey FInd me. いいですね、向こうから勝手に話が来た! 素晴らしい! これ、こういうのが聞きたかった!!!! THEY FIND MEEEEEE !!!!!!

客の方から引き合いが来るならそれに越したことはありませんよね。だってこっちから売り込むの大変だし。お客さんから「仕事お願いしたいんですが…」という形で始まったビジネスはこちらの立場が強くなることも多いので、その後の交渉にも役立ちます。

輝かしいドローン操縦士のキャリアをスタートしたばかりの我々ひよっこは、このパターンを目指しましょう。

寝てても仕事がくるヤツになるためには

で、どうすれば向こうから声をかけてもらえるのか。

ここで、残念なお知らせをしなければなりません。

これ、いうほど簡単じゃないです。しかも時間かかります。

記事のタイトルで効率良い言うたんちゃうんかい、と思うかもしれませんが、嘘じゃありません。

この方法が一番効率いい。間違いないです。

キャリアを築いていく上で気合の訪問営業だけで顧客を獲得しようとするのは茨の道です。

特定分野における知名度を高め、相手の方から仕事をお願いしたいと思ってもらうのが一番いいんです。毎日50件の営業電話&10件の飛び込み営業をこなすのと、どっちがいいですか?

「特定分野で認知度を高める」と言うのは初めのうちこそ骨が折れますが、「ドローン操縦士として収入を得る方法を確立する」、と言う観点から見ると最も優れた方法です。

営業電話をかけたり、クラウドワークスを眺めるなんて今すぐできますが、長期的には効果が薄く、おまけに大変です。

お客さんの方から声をかけられるようになるのは時間がかかりますが、効率が良く単価でも全然違います。

じゃあ、どうやって有名になるんじゃい。They find meさせるんじゃい、と思いますよね?

SNSを使いましょう!

Twitter, You Tube, Facebook, Instagram、これらを駆使して評価を高めます。

ここで注意しなければならないのは、特定の分野に特化すると言うこと。

もしテレビのCMで使われる空撮を仕事にしたいなら、実家の近所にある畑で飛ばした映像なんかを投稿するのはやめましょう。美しい風景をかっこよく撮るんです。

逆に、農薬散布に可能性を感じるのであれば、実際に田んぼで農薬散布する映像を撮ってSNSに載せましょう。

少しでも仕事の幅を広げるために色々やったほうがいいんじゃないか、と思うかもしれませんが、最初は狭く深くいったほうがいいです。

美しい海岸線なら自分が一番うまく撮れる、日本の雑木林をかっこよくアピールするなら自分以外に適任はいない、そう思ってもらえるように何かの分野に特化した専門家になりましょう。それに、後から専門ジャンルを広げるならいつでもできます。

専門家として認知されるという大きすぎる要素

何となくいけそうな気がしてきましたね。最初に時間がかかる、と言ったのは初めての投稿で注目されるなんてまず起こり得ないからです。

気合を入れて撮影した映像でもよくて数十人しか見てもらえません。むしろ10人が見てくれたなら上出来すぎるほどです。

それでも地道に投稿を繰り返すうちに気づいたら「この分野なら〇〇さんだよね」と言われるようになります。

「ドローン空撮の〇〇さん」になるのはまず不可能です。ライバル多すぎます。

「ポカリのCMみたいな夏の雲を撮るなら〇〇さん」を目指しましょう。

これは空撮に限らずあらゆる分野に言えることです。

「段々畑の農薬散布するときは〇〇さん一択」を目指しましょう。

農薬散布の専門家〇〇さん(想像図)

最後に

重要なのはとにかく戦略です。一つのことを地道にやり遂げるためにも、何をやるかは効率を加味して選びましょう。

次回は、じゃあ自分のサービスに値段つけるときは何円くらいにすればいいの?と言うテーマで記事を書きます。

読んでいただき、ありがとうございました。

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