国土交通省も納得!? 緊急用パラシュートはドローン規制法緩和のきっかけとなるか
ご存知の通り、現在国土交通省はドローンの飛行に対して厳しい規制を敷いている。
詳細は割愛するが、将来操縦者免許の取得が義務付けられる可能性も取り沙汰されていることが、日本政府のドローンに対する警戒感を表していると言えるだろう。
そのようにドローンの操縦は厳しく規制されているが、なぜそのような状態になったのだろうか?
もちろん理由は複数あるが、全国で放送され顰蹙を買ったテロまがいの迷惑行為に加えて、ドローンがコントロールを失い落下した時に歩行者や車両にぶつかるのではないか、という懸念がある。
比較的軽量なトイドローンならともかく、産業用途の大型ドローンが頭の上に落ちてきたらたまったものではない。
そんな状況を変えるかもしれない製品が現れた。
日本化薬株式会社のPARASAFEだ。
日本化薬社はもともと自動車向けにエアバッグを開発していた企業で、安全装置というドローン産業全体で言えばいささかニッチな分野で新規参入を図っている。
同社は2020年6月に行われたJapan Drone 2020にも出展し、注目を浴びた。
先の話になるが、ドローン産業がこのまま発展すれば「空飛ぶ車」にも必須の装置となるだろう。
(余談だが、2021年7月には中国Ehangホールディングス社が日本国内で初めて国交省認可のもとで試験飛行を成功させた)https://news.yahoo.co.jp/articles/6d710bf2dc8f036c5371c747402d93097d6848e4
それでは、Parasafeについてくわしくみていこう。
Parasafeというのは同社が展開するドローン用安全装置のブランド名で現在販売中の名称は「PS CA12-01」である。
スペックは以下の通りだ。
- 本体重量:1kg
- 最大離陸重量:25kg
- 外寸:Φ130×H154mm
- 最低展開高度:30m以上
以上のように、同製品は大型ドローンにおける使用が想定されている。ドローンの操作性に最も影響を与えるのが重量だが、1kgならば大きな影響はないだろう。
また、現状は取り付けタイプのようなので、スペースと重量の兼ね合いさえあれば既製品にも取り付けることが可能だ。
同製品は現在開発中で、日本化薬社は2022年に一般販売を開始するとしている。